2017.01.22 13:00わかりあえるはずわかりあえるはず 1 * * * 現在。 「遅かったね……」 「時間を合わせたかったから。あの時と」 昨日から風雨が荒れ狂っていた。コンクリートであろうと、土のままであろうと、地面という地面は水溜まりよりもいささめのまとめわかりあえるはず 2 * * * 四ヶ月前。 入学式は快晴だった。合格発表や入試当日が大雨に祟られたことを埋め合わすのに充分すぎるほどの陽射しで、真新しい制服姿には心地好い暖かさであった。 「え~、皆さんもご存いささめのまとめわかりあえるはず 3 * * * 三年前のゴールデンウィーク。 「ちょっと来てくれないかな」 「どうしてですか?」 「いいからいいから」 その日の午前中に行なわれた練習試合を終えて寮へ帰ろうとした明は、その途中いささめのまとめわかりあえるはず 4 * * * 三年前の三月。 明にとってのファーストキスは突然訪れた。 「受かったんだって。おめでとう」 「心にもないこと言うなよ」 三月、中学受験に合格したことを母の墓前に伝えたとき、明のいささめのまとめわかりあえるはず 5 * * * 三年前。 「一人で来たんだ」 「……」明の声を無視するかのように、江本は手を合わせたまま無言でいた。 明と会うのは四ヶ月ぶりだったが、二人きりで会う約束をしていたのはその日がいささめのまとめわかりあえるはず 6(完) * * * 三年前。 明の家には、明と、江本と、その当時はまだ小さかったミカの、二人と一匹が住んでいた。明はそれが夏休みだけの特別な暮らしだと割り切っていたが、江本はその生活が永遠に続くいささめのまとめ2017.01.23 12:29あおひとくさ2017.01.22 12:56わかりあえるはず 6(完)いささめのまとめ徳薙零己のこれまで公開してきた作品を一気読み。フォロー0コメント1000 / 1000投稿
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